メイクスの提案
1、考え方
-1、はじめに
スマートフォン・タブレット端末の中でもiPadは企業の営業用ツールとして注目されるなど、使い勝手が広がり、効果的で新しい活用が期待できます。
しかしApple製品であるiPad、iPhoneとGoogleのプラットフォームを利用したAndroid製品は、オペレーティングシステム(OS)が異なり、ウェブブラウザ、動画の再生などではそれぞれを最適化させる必要があります。DVDやPC向けウェブサイトのようにひとつをつくれば済む状況にありません。(注:動画では一つのファイル形式でiPad、iPhone、Androidで再生可能になるエンコード方法も登場してきました)
また多目的のウェブから、スクリーンが小さい故のプラットフォームへのシフト(特定のアプリへのシフト)を指摘する声もあります。
(引用:ITpro2010年12月21日記事「WEBの行方、インターネットの未来」より 『GQ JAPAN』2011年1月号に掲載された「The Web Is Dead (ウェブよさらば!?)」の日本語全訳のうち、米WIRED誌の人気編集長クリス・アンダーソン氏執筆パートの抜粋)
「モルガン・スタンレーの予測では、5年のうちに、モバイル機器からネットにアクセスするユーザー数が、PCからのアクセス者数を抜くという。スクリーンが小さいので、モバイルトラフィックは、1つの目的しか持たないアップスなどの専用ソフトによって動かさる。そのときユーザーは、モバイル機器を最適化するために多目的のブラウザをあきらめるのだ。彼らは順応性よりも速さを優先し、インターネットは使うが、ウェブは使わないのである。」
(引用ここまで)
ここではPCからWebを経由してコンテンツを見るのではなく、端末で直接コンテンツを見る事を前提で進めたいと考えますので、既存の企業ウェブサイトのスマートフォン・タブレット端末用リニューアル(最適化)は除外して進めます。
また端末を業務で使う場合、会社が支給するかどうかの点もありますが、ここでは会社が端末を用意して業務利用に充てる、を前提に進めます。
-2、3つのステップ
スマートフォン・タブレット端末を業務で活用していくのに3つの段階があると考えます。
一つはデジタルデータの提供。これは動画やコンテンツをデバイスで再生させる事です。ここでは現場で何が効果的かを検証し、成功パターンを見つけていきます。
次にブラウザやプレイヤーの構築。これは複数のコンテンツ(動画や画像、特定のアプリケーション)などが見られるように、メディアプレイヤーやフラッシュなどのマルチメディア表示ブラウザを設定する事です。ここでは成功パターンであると考えられるコンテンツやアプリケーションが再生、動作可能なブラウザやプレーヤーを選択します。※複数を必要としない場合はこのステップは不要
そして業務システムとの連携。これは例えば端末を見て買いたい商品があれば顧客がすぐに購入できるよう、購入決済システムと繋げる、或いはサービス申込や相談の行動を受け付ける窓口と結ばれるというイメージです。ここでは端末と業務システムを繋げます。
どこまでをお考えによって進めるのかにも依りますが、業務に活用するのにもゴールとする異なるステージがあると考えます。
-3、経験しておく
スマートフォン・タブレット端末は今後も新製品のリリースが続きそうで、本格的な広がりはこれからだと思われます。これらの端末の特長は、直感的な操作でコンテンツのアクセスに優れている点にあると思います。
あなたの企業に一番フィットする方法を知るのには、まず柔軟に使い方のアイデアを出し、試みてみることが必要だと思います。小さな試みから始め、経験を重ねてジャストフィットする使い方を探す事です。
まず、そこから始めてみませんか。
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