第21回 印刷物の映像化~印刷用データの映像転用
今回は既存の印刷用データの映像転用について。
サンプルとして掲出した画像はLive2Dというアプリケーションで
制作した2次元CGのキャプチャー画像です。
(サンプル映像は以下からアクセスしてください)
Live2Dは1枚の静止画を使って
画像の一部に動きを付けられるのが特徴。
従来は表情や口、顔の動きを一つ一つ作っていましたが
Live2Dはパーツを動かすことが出来るアプリケーションです。
アニメーションを書き起こすのと較べると
大まかには約半分の作業量で済むのがメリット。
サンプルは映像用に書き起こした女性のキャラクターですが、
擬人化した動物や任意のキャラクターに喋らせることも出来ます。
そしてここからが本題です。
パンフレットなどの印刷物にキャラクターを使っているなら
それを映像に転用できるというのがポイントです。
印刷用と映像用でキャラクターの共有が出来るところがミソです。
※印刷用のデータの作りやタッチ次第で映像転用の作業量に幅が出ます
映像まで手が及ばないが
印刷物は既にある場合が多いと思います。
また現在ゆるキャラが流行っており、
実写の人間(特に有名ではない)が進行役になるより
受け入れられやすいように感じます。
更に言えば映像化を見越して印刷用に準備しておく。
その場合、動かしたいパーツのレイヤー分けをしておけばよりスムースです。
第20回 映像の有効活用~自社を自然に伝える
今回は企業の伝えたいメッセージの映像活用について。
「タイムスリップ!堀部安兵衛」
http://www.horibeyasu.be/
ご覧になった方も多いかと思います。
最初は劇場映画だと思っていたんですが
企業のネット広告動画だったんですね。
クライアントは大手マンションデベロッパー。
企業のキーワード「経年優化」が劇中に織り込まれ
自然と企業風土を理解できる展開。
ある記事では以下のような紹介があります。
「動画広告からの誘導で本編動画を視聴後、
不動産情報にアクセスした閲覧者のうち、
物件の資料請求や来場予約をした人は15%。
通常サイト訪問者の場合は1%止まり。
相当な効果があった。」
ネット広告は短尺が常識だったのに
これは34分もあるもののそれを覆し、効果を上げたよう。
映画並みの作り込みで「巨額」の費用を費やしたとかで
どの企業も真似ができるものではありませんが
面白そうなコンテンツ → 共感するメッセージ入れ込み
を映像に託し、ネットに公開するという方法は広まりつつあります。
関係者は当たり前と感じ外に発信しようとさえ思わない事が
実は知らなかった人にとってはとても面白く映る事ってありませんか。
その意味ではご自分のお仕事は
コンテンツの宝の山なのかもしれません。
第19回 つかみを伝える
今回は映像の内容について。
随分前になりますがテレビ番組で山形・酒田ラーメンの事を
紹介しているのをたまたま見ました。
昭和初期から酒田にはラーメン街があったそうで、
港のある酒田では戦後の引揚者にラーメンを供するに際し
少しでも腹持ちするものをとの想いから麺の量を増やすようになったとか。
量を多く出せるよう自家製麺のラーメン屋さんが多く、
加水率の高い多加水麺でモチモチ感が大きな特徴だそうです。
そんな番組を見ていて俄然酒田ラーメンに興味をそそられ、
機会があればぜひ食してみたいと、強い印象を持ちました。
番組の酒田ラーメン紹介は酒田ラーメンの全てではありませんでしたが、
グルメ的ラーメンランキングとは別種の位置付けとなりました。
卑近なたとえですがこのようなつかみが有ると無いとでは
その対象への理解や興味に大きな差が生まれます。
同じことは自社や事業を他者に伝えるのにも当てはまります。
同業他社とどこが違って、どんな特徴があるのか。
酒田ラーメンの場合、仮に番組でスープの製法やこだわり、麺の製法や量など
つくり手やお店の紹介だったら至る所に散見するありがちなグルメ情報と映り、
抱いたような興味や印象は生まれなかったと思います。
別種の位置付けとなったのは「腹持ちする」、何より量という当時の切実な対応と、
戦後、食糧事情の悪い頃(提供側も苦しい)に行った奉仕の姿勢でした。
つかみがつかみとして機能するためには見る人に近いゾーンの事で、
自社や事業にある事実からオリジナルな何物かを取り上げる必要があります。
少々ややこしくなりましたが、これをカタチにできるよう考案したのが
メイクスの「お仕事ビュア」です。
事業活動の中に潜んでいる事実の一つ一つが「素(す)」、
仕事っぷりに潜む「素」を映像化するのが「お仕事ビュア」です。
是非こちらから事例をご覧ください。
未知なる企業との出会いには大きく3つのカタチがあると思います。
一つは名刺交換、もう一つがウェブサイト閲覧、そして広告です。
これまで上記で簡潔に自社やサービスを伝える映像は一般的ではありませんでした。
(ウェブでは他の流用映像であったり、CM広告は少々異なりますが)
短時間で自社のつかみを映像で伝え、リーズナブルな費用で他社と差別化を図り、依頼を後押しするのが「お仕事ビュア」です。
名刺交換、ウェブサイト、広告(宣伝的ではない)で簡潔に自社やサービスを伝える。
名刺交換ではQRコードを貼り付けてその場で特徴を伝える。
ウェブサイトでは「まずはこれを」と促し、特長をつかんで戴く。
広告(テレビCMを除く)では広告欄にQRコードを貼り付けて「お仕事ビュア」から特徴を伝える。
ここで以下のことが大切だと考えています。
・CM的ではない
・嘘がない
・長くても3分程度
・多い場合は刻む
CM的ではない・・・
これは扱う対象商材の良さを誇張して誘導するような脚色・演出をしないことです。
嘘がない・・・
これはその言葉通り事実を基にします。
そこで事実や実際のことを「素」とし、その「素」に基づいたメッセージを発します。
「素」は日々の活動、大切にしていること、考え方や方針など事業活動にある日常から、任意の部分を取り上げます。
メッセージは「素」として現わされた数々の事実に共通した点、事実の背景など、素直に理解できて嘘がない内容をメイクスでご提案、ご了承を戴きます。
形容表現は極力使わず「素」という素材を見る方に差し出して判断を委ねます。多くのCMで行われる「誘導」は排除します。
映像が訴求力を保てるのは拘束の有無や状況や内容にも依りますが、見て戴ける制約が無ければせいぜい5分位迄ではないでしょうか。
名刺交換後やウェブでの視聴を考慮すれば3分以内が望ましいところ。
3分程度に収まらなければ幾つかに分けることで、見る立場からは分かり易くなります。
また新しい情報をお知らせする事に使う場合でも最小単位で構成することが使い勝手を良くします。長尺の作品よりも簡潔に伝えられるショートムービーが時勢に合っていると考えます。
サービスを利用する場合、このことがついて回ります。
依頼したことの無いような案件でどうしても新規依頼先を必要とする場合、依頼者はこうしたリスクを抱えています。
このような時、依頼先候補企業の中に日常の事業活動を通して、見る方に判断を委ねる「お仕事ビュア」を用意している企業があったらどうなるでしょうか。
CM的ではなく、プロモーション的でもない判断材料が分かり易く提示されていれば相談や依頼にぐっと近づくことになります。
依頼や相談できるところをウェブで探すことが一般的になった現在、判断材料を分かり易く提示しなければ「特徴がよく分からない」で素通りされてしまいます。
映像は見る側と作る側でそれぞれ大きな環境の変化をしています。
スマートフォンなどの端末の高機能化と通信環境の大容量化で映像は誰もが普通に見られます。
映像のファイル化、使用機器の低価格化で制作コストが人件費プラス実費になりつつあります。
極力費用を抑えて効果的に自社やサービスを伝えるサービスが「お仕事ビュア」です。短時間できちんと伝える、これを可能にするのは映像だけだと思います。
(次回以降は「お仕事ビュア」制作事例をご紹介していきます。)
課題:株式会社ウーマ様では新しくお取引を始める企業様、お取引を行うも取引分野以外の側面をご存じない企業様に、事業概要や特長を簡潔に伝える手段が必要だと痛感しておられました。しかしご自分たちでコンテンツを作る機会を持てないまま、その都度資料を準備してお客様にお見せする対応となっていました。
ご提案:事業を2つに分け、それぞれを簡潔に伝えるように構成。自社サイトからは勿論、QRコード経由でスマホから映像で短時間に「つかみ」の訴求が可能に。
ウーマ様の「素」とは:ウーマ社をご存じない方にどう伝えるか。以下の考え方で構築しました。
↓
↓
制作ポイント:1タイトル2分以内で簡潔に各事業の特長を紹介。ウェブ、デザインという事業により映像的に見栄えが良いため、作品画像とテロップで事業毎のストロングポイントを伝え、その具体例として代表的な作品(仕事)を音楽・効果音と共に紹介しました。
フロー・期間・素材:
株式会社ウーマ様からのコメント:「ばっちりです!さっそく活用させて戴きます!」
総予算:Aコース(画像とテロップによる展開)を適用致しました。@150,000×2タイトル=300,000円(税別)
関連リンク:http://www.u-ma.jp
makesブログではカテゴリごとにテーマを変えて記事を記載しております。ご覧になりたいブログカテゴリをお選びください。
映像で解決できる課題と方法について記事を執筆しています。こちらをクリックしてください
プロダクションとして、日々おこる最新の現場情報をお届けしております。こちらをクリックしてください
企業のアピール力を伸ばす映像についてのご提案を中心に記載しております。こちらをクリックしてください
弊社オリジナルサービス「お仕事ビュア」について詳しく説明しております。こちらをクリックしてください
実写によるMC進行には以下の弱点がありました。
・専門的な内容の場合出演者が限られる
・時間経過とともにコンテンツの古さが滲み出る
・内容の変更に伴う更新では同じ出演者の再撮影が必要
そこでLive 2D(2DCG )を使ってアニメによるMC展開をご提案。Live 2Dでは静止画イラストを1カット作ればあとは編集により自然なしゃべりの動画が制作可能。
<明治安田生命様・「はじめての確定拠出年金」>
視聴対象者が事務職より現業従事者多いことから、出先からスマートフォンで視聴出来るよう3分程度で要点を紹介。
<社内福利厚生制度紹介ムービー・イントラネット・スマホ向け>
弊社ウェブサイトをご覧戴きお声をかけて戴きました。企画競合の末ご提案を採用された嬉しい案件です。企画を練る際、どの程度まで踏み込んだり表現を広げたりするべきかが、一番見えなかった点です。この成果物を基にして社内で更新をすると伺っております。
<GAPジャパン様・「福利厚生制度社内案内用コンテンツ」>※掲載している内容は弊社がご提案した実際のデザイン、テキスト内容はダミーです
ロングセラー書籍を映像化しました。この書籍、長い年月をかけ数百万部売れているそうです。解説映像はあったもののアマチュアによる撮影素材に等しく、それならと制作することを決めました。2009年初頭の発売以来、コンスタントに販売中です。
<「究極の血液循環法~官足法で蘇る自己治癒能力」発売元:株式会社ウィンターベル様・販売ページ>
クライアント企業様より使用素材を戴き編集。企画商品はパッケージのモックをスタジオ撮影。モックの組み立てはスタジオ様に依頼。心中心配でしたが綺麗に作って戴き良かったです。
<コカ・コーラ社とダイヤブロック社の企画商品紹介>
ルールブック掲載の審判技術マニュアルを映像によりをわかりやすく解説。3カメによる収録、文京女子大のソフトテニス部の皆さんのご協力。
<公益財団法人日本ソフトテニス連盟様・「ソフトテニス審判技術マニュアル」>該当動画のページ
クライアントのご要望が「前作のクレイアニメを踏襲し、リニューアルしたい」というもの。保険商品のため登場者は人でなければならなず、検討の末七福神を擬人化。七福神を思いつくまでが大変でしたが、七福神の皆様をキャラクター分けをするなど見た目にも愉しげな出来上がりになりました。(放送、公開期間は終了しています)
<住友生命様・CS放送,WEB用 CM「千客万頼」>