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企業の映像制作「第13回 MA・整音のこと」

第13回 MA整音ミックス作業は大切

今回は音声のことです。
聴きやすく、耳にすんなり入ってくる大切さについて。

映像の後工程には画面編集と音声の整音MAVがあります。
映像編集は文字通り、画面編集で映像に入っている音声の取捨選択も行われます。
MAVとはMult Audio Video、複数の音声~ナレーション、音楽等をステレオのLR、2トラックに集約する作業です。
ナレーション収録や音源の仕込みの後にナレーションや音楽(SE,ME)などの音源の整音、音声のミックス作業があり、とても大切な工程です。

*SE:Sound Effect  ME:Music Effect
ナレーションが立って聴きやすいものになっているかどうかはこのミックス段階で決まります。
(ナレーターさんの声質の要素もありますが・・・)

音楽のレベルが高くナレーションが聞き取りにくい、というのはきちんとミックスされていない事になります。
こういう場合、再生側のボリュームを上げても聞き取りにくさは変わりません。
音楽も聞かせつつ、ナレーションが気持ちよくすんなりと聞ける、という事が大切、というかこうなっていなければいけないのです。ナレーションが聞き取りにくいでは映像の役割を果せていないことになります。
特にウェブでムービーを公開する場合、音声が必須のものはきちんと整音ミックスをする必要があります。

ナレーション収録が無く素材に収録された音声に音楽をつける場合でも整音ミックスにより、素材の音声を極力引き立てます。(収録状態が悪いと限界がありますが)
ところがコストを抑えるために、この整音ミックスを編集作業で済ませようというケースがあります。
編集での音声処理は大まかな「整理」作業なので、音声のメリハリをつける整音ミックスができません。
編集とMAVは機材も人も異なる別工程なので、音に関する作業はMAV、整音ミックスで行うことが結果早くて効果的です。

音は目に見えないので分かりにくいのですが、聞き取りにくいものは精神的にも良くなく、結果伝わりにくいツールになってしまいます。きちんとナレーションや音声を聞けるようにする。当たり前といえば当たり前ですが、根幹に関わる大切なことです。この工程をコストダウンにより削ったなら、画竜点睛を欠くことになりかねません。
  

 

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