Category Archives: プロダクションノート

249月

心に沁みた「お買い物」

先日たまたま「お買い物」というテレビドラマを見た。

脚本:前田司郎、演出:中島由貴、出演:久米明 渡辺美佐子 市川実日子など。

 

のどかな田舎で暮らす老夫婦(久米明と渡辺美佐子)。

ある日、おじいさんに届く一通のダイレクトメール。

東京のアンティークカメラ店から見本市を知らせる案内状だ。

 

昔好きだったカメラの事を思い出し、その催しに出かけると言い出すおじいさん。

散歩もままならないおじいさんだが、近所の神社に通い続け、

登れなかった階段の頂上に上がれる位に脚力を付ける。

いよいよ20年ぶりに東京へ、老夫婦の珍道中が繰り広げられる。

孫娘(市川実日子)も巻き込み、2人の人生の断片が会話の端々に現れていく。

 

とは言っても特段これといった大事件が起きるわけでもなく、

老夫婦の日常~上京~買い物が描かれていく静かな展開だ。

久米明、渡辺美佐子演じる夫婦の味わいみたいな空気感は流石だが、

見ていて幾度も笑わせられつつ妙に心に沁みる。

 

何が沁みてくるのか気になっていた。

その理由は、自分がそこにいたのかもしれないと。

夫婦や家族の間では言葉の断片が交わされるが、

その説明というか思いなどは一々口に上らないのが殆どだ。

 

言葉のうしろにある口にすることが無い思い、

ある光景や出来事に対する独特な感じ方。

こういう断片が幾重にも重なって日常がある。

 

上京~買い物というイベントの中で、

この老夫婦の間で過去の断片が顔を出していく。

老夫婦にある幾重にも重なった内にある感情の断片、

内に抱えたままなかなか表には出ない、そういう日常に自分は共鳴したんだと思う。

日常の中にある口にすることが無い思い、それは深くて力があるという気がした。

ちょっと強引だが類型タイプは「小津映画」なのではないかと思う。

 

こういうきちんとしたもの、

静かに内面を照らし出す味わい深いものがこれから増えていくような気がする。

(増えて欲しい)

おじいさんのカメラじゃないけど、

忘れなくてはならない理由があろうとも好きなことに心を注ぎ、

楽しむ事を忘れたくないものだ。

059月

単に安い高いではなく

しばしば「制作費は何故こうも開きが大きいの」「もっと安く」「この半分くらいで」と言われたりするので、

停滞する経済以外の理由や時代的な対応方法を考えているこの頃です。

 

車や楽器、自転車やAV機器。

車なら乗り味とか独自の世界や愉しみが欲しいのか、

ギターなら音の響き方や正確な調律にこだわるのか、

自転車ならどこまでも走り続けたい高揚感やメンテという慈しみを求めるのか、

スピーカーならどんな音の再現性を聞きたいのか・・・

と自分の趣味の世界で置き換えて考えてみると、確実に言える事がありました。

それはいきなり上級の世界は要らない、です。

 

何かを企画したり制作する時、

これまでは条件の中で一番良いと思われる方法や手段を採るようにしてきましたが、

条件自体を変える必要がありそうです。

制作者が考える良いと発注者の良いの開き、

これをまず大きな条件、費用面で無くさなければいけない。

 

先日とある改訂作業がありました。

制作した内容の一部差し替えです。

ごく簡易に差し替えをしたいとの申し出があったこともあり、

上記の「良いの開きを費用面で無くす」試みをしてみました。

 

あるブロックを別なブロックの途中に差し込む作業です。

差し込む場所が途中なので音楽も切れ、ブロックで表現している内容が途中で切れることになります。

本来ならシナリオを再構築、ナレーションを録り音楽も敷き直し、再度整音したいところです。

しかし敢えて目をつぶり編集作業だけに留めました。結果は問題なく終了。

 

このケース、あまりに酷いものになるならこうしませんが、許容できるラインを下げてみました。

ちょっとゆるめも有効なのかもしれません。

但しゆるい事やちゃんとしたものがある事をきちんと伝える必要があります。

望まれているのが「ママちゃり」なのか「ロードバイク」なのか。

「ロードバイク」だけではなく「ママちゃり」も提示しながら対応していかないといけないようです。

 

製品を売るのとは違い、受注してからつくるので「上がり」が分かるのは完成後になる。

新たにゆるめも入れた企画設計をして、

ジャストフィットする企画と制作のシステムを考えてみようと思い始めています。

136月

行き着くところは自助努力型 !?

2009年6月。

ハイブリッドカーが人気を博し、将来のCO2削減目標値が一層高められるなどエコロジーの波は益々加速しています。

一方で身近な生活風景

~道を舞うコンビニ袋、ゴミ箱がすぐ埋まる使い捨ての容器や包装紙・フィルム類、稼動しっぱなしのエアコン~

を見る時、私たちが消費するエネルギーは如何に無駄が多いかを痛感します。

果たして莫大なエネルギー消費に慣れた生活を省エネルギー化できるでしょうか。

 

常々思っていたのは、便利であることが当たり前になりすぎてはいないか、です。

ここで便利についてちょっと考察。

「うわべだけ・便利の法則」

快適で便利な商品やサービスの利用を行うと以下の影響作用が起こる。

利用者) +1(一つ楽をする)

環 境)   -1(環境への付加が増える)

利用者)  -1(得られたかもしれない知的機会を失う)


何か楽をすれば、環境への付加を高めるだけではなく、

得られたかもしれない知恵や発見との遭遇機会を失うのではないか、という事です。

車では見過ごしてしまうことでも自転車や徒歩なら見えること。

出来合いを買ったり、他者に依存せず、自ら試し行うことで得られる知恵。

エネルギー消費だけではなく、自然を活かした知恵や発見を大切するというエコロジーが益々大切になってくる、と感じています。

言ってしまえば日本的な暮らし方に回帰する、でしょうか。

できる範囲の楽しめる我慢をしていきたいです。

そんな考え方で制作販売しているのが

「究極の血液循環療法 官足法で蘇る自己治癒能力」です。

(宣伝っぽくてすみません、発行意図としてお伝えしました)

 

「本当の・便利の法則」

自分の知的財産となる商品やサービスの利用を行うと以下の影響作用が起こる。

利用者) +1(一つ知的財産が手に入る)

環 境)  +1(環境への付加をなくす)

利用者) +1(長い間使える知的ノウハウが得られる)

如何ですか、「本当の便利」をぜひお試しください。

242月

ウェブサイトの制作相談に思う事

ウェブ制作でも映像制作と同じアプローチで

この1年ほどメイクスのウェブサイトリニューアルで勉強した影響なのかどうか、

ウェブサイトのリニューアル相談を続けて頂いている。

既存のウェブサイトにコミュニティ機能などを望まれるような前向きなご相談や、

既存業者への不満(意味不明のフラッシュムービーが何故必要か不明で高額)といった相談など。

相談される理由が分かるのでご提案ができると考えている。

 

これまでは「映像制作が絡むウェブ」「既存のサイトに映像を付加する」を基本にしていて、

映像が絡まないものやサイト構築の企画には消極的だった。

というのは、映像の制作と同じような仕事の臨み方がウェブの場合には出来ないと考えていたから。

 

一つにはウェブ制作でとるべき企画アプローチが整理されていなかった事。

ウェブサイトを大方の企業が持つようになり、その位置づけや反省点も明らかになってきたと感じる。

目的が定まれば、制作内容の提案ができる。

極端だが「他社もやっているからホームページをつくる」では企画のしようが無いと感じていた。

 

一つは費用のばらつきが大きすぎた事。

制作費用も大分落ち着いてきたようだ。

よく「もうウェブサイト制作はお金にならない」「過当競争だから参入するべきではない」というふうに言われている。

しかし、ウェブサイトをどうやって活かすのかは、当たり前になったツールだからこそこれからが本番なんだと考えている。

安価でも求められる情報をタイムリーに提供できるウェブは情報基本ツールとして大きな魅力があり、

基本だからこそ企画が大切になってきていると思う。

 

そして本来のウェブ機能が求められだした事。

商品やサービスをカタログ的に掲載するパンフレット的な位置づけから、

商品やサービスがどう使われたり役に立っているのかを集収して再発信する位置づけになってきている。

アクセスする側が求めているのはこうしたウェブ本来の機能から生まれる情報になってきた。

映像制作と同じようなアプローチをウェブ制作に活かせると思っている。

111月

鉄道会社の運営する情報サイト 相鉄Style

横浜と神奈川県央を結ぶ私鉄、相模鉄道が運営、

沿線25の駅ごとに街を知るタウンライターの記事からなるちょっと変わったウェブサイト。

2006 年All Aboutのスーパーおすすめ大賞を受賞するなど、多くのメディアで取り上げられている。

沿線25駅に暮らす住民がタウンライターとして応募、地元ならではの情報を記事にしている。

損得ではなく、情報提供を通じて人の役に立つという新しいコミュニティネットワークの仕組みが面白いと思う。

 

駅ごとに『横浜Style』『海老名Style』『湘南台Style』というふうに

25駅の「Style」が集まって、『相鉄Style』は構成されている。

各駅のメインコンテンツは、その駅のことをよく知る「タウンライター」が書くコラム。

グルメ情報から病院、介護、塾・習い事まで「ローカルでコアな情報」が集まっている。

http://www.sotetsu.net

 

常々地元のタウン誌(ショッパーやタウンニュースといったフリーペーパー)に密かな可能性を感じていた。

その理由は生活に密着しているので結構見てしまう、

地元なので親近感があって「あの辺かあ」と場所が思い浮かぶこと、

身近な情報は意外と耳に入らなかったりする、といったあたりにある。

 

しかし、広告物の範疇にある情報発信では超えられない限界を感じていたため、フリータウン誌は「可能性」なのだ。

こうした経済効果ありきではなく、自分の持つ何か(情報や経験)を提供すること、

お金ではなく、お互いに価値を与え合う社会のあり方

それは東京大学大学院情報学環教授 西垣通氏の言うところの「互酬経済」にこれはあてはまるのではないか、

市場経済とは一線を画する新しい社会のあり方を示唆しているように思えた。

お金の影がちらつかない情報にはある種の暖かみがあって、つい見てしまいます。

 

ちなみに私はJR横浜線沿線住民なので「相鉄Style」が羨ましいです。

071月

顧客に「既存顧客」の声を伝えましょう

顧客には商品やサービス以上にそれを使う既存顧客の声を伝えませんか

 

これまで10数年にわたってMac一辺倒だっただが、

最近ウェブの使い勝手に不便さを感じることが増えたため、

Winの購入を検討し始めた。

しかし、Win PCの事は正直よくわからない。

 

出来れば持ち歩けるコンパクトなノート型が良いのだが、

Macと異なりたくさんのメーカーからあまたの製品が出ていて値段も結構な開きがある。

メーカーのウェブサイトを見ても?は?のまま。

中には製品と一緒にユーザーの声を紹介するところもあるのだが、知りたい情報が少ない。

そこで製品のユーザーがどんな感想を持っているのか、何が良くて何に不具合を感じるのか、

そんなことをぼちぼちとウェブで調べている。

 

何でもそうだと思うのだが、全てにおいて完全なものはあり得ない。

メーカーは自社製品の強み、弱みを一番知っている筈、しかし知りたいことを知ることが出来ない。

だからあちこちのサイトで情報を探す。結構時間の無駄使い。

 

このことから改めて感じたのは、新製品や新サービスを訴求する場合、

従来のようにその特徴やメリットを打ち出すだけではなく、

顧客の声をきちんと紹介するべきであるという事だ。

 

売ろうとする側が良いと思っていることが必ずしも買う側のそれと同一ではなかったり、

意外なことが評価されていたりして、その事が他の人には貴重な情報になったりするからだ。

実際に使っているユーザーの声は色々な情報を伝えてくれる

企業様の販促映像制作をやっていて最近思うのだ、

ユーザーの声を生かせば視聴対象者により親切な情報提供になると。

お金を払って購入したユーザーの所見を紹介すれば役に立ち、その会社の情報は一目置かれると思う。

特に買ってから初めて分かるサービス業では有効だと思う。

 

これをご覧になった企業のご担当者さま、販促に映像版ユーザーズボイスを取り入れてみませんか。

2511月

顧客との接点に見る固定客化

年末調整・控除証明書から考える固定客化

 

顧客との接点を無駄にしていませんか?

 

季節柄、保険加入をしている金融機関から年末調整用の保険料控除証明書が届く。

しかしこの証明書、必ず内容を確認されるものだけにもっと考えてもいいのではないか、

案内を見ながらふと思った。

 

客観的な数字から年間支払額や継続してきた期間、

加入商品(制度)に目を向ける私にとっては数少ない機会。

極めて事務的な「証明書類」である一方、

保障や契約内容が果たして適切であるかどうかを考える「きっかけの書類」でもある。

 

よく保険会社が「保障見直し」を勧めたりするが、

売らんかなではなく客観的な意見として適切な契約なのかを診断して欲しいと思う。

こういった機会を活かせないものでしょうか。

事務的な控除証明書を見てもったいなさを感じた。

2311月

イベント用映像の企画

大手企業様の周年イベント用映像の企画相談があった。

 

映像を使って何を訴求することが主催者にとって一番良いのか。

50周年のイベントにどんな映像をつくったらいいか。こんな相談を戴いた。

イベント用映像に求められるもの。

それはにぎやかしでは無く、またイベントだけにしか使えないのでは費用対効果に劣る、鼓舞する要素が必要なんだと思う。

 

内部への鼓舞、ステークホルダーへの鼓舞。

半世紀にわたって継続出来た感謝やふり返りを将来にわたる力に変える映像、そんなご提案をさせていただいた。

半世紀。

それは大変重みのある長さ。その重みに見合う内容を映像化する。

2011月

makes’ 海外ロケリポート vol.2〜海外TV方式

グローバリゼーションの動きは再生環境でもTVからPCへ加速する?
シンガポールにある日本企業の映像をつくっている。

新規撮影に加え、日本の親会社やシンガポール国内にある関係会社、

中東の協力企業から映像素材をお借りして制作している。

 

ご存じのように映像はColor TV Standard System、テレビ方式といわれる決まりがあって、

地域によりNTSC/PAL/SECAMに大別されている。

今回、日本の方式、NTSCで制作するため海外の異なるTV方式はNTSCに変換してから編集を行う。

 

海外でもPC視聴が進み、テープではなくCDに入ったPAL方式のWMVやMpegなどが届いたりして、

方式変換ダビング作業が方式変換編集作業を余儀なくされ、大変ややこしいことになってしまった。

 

次なる問題は完成したNTSCの映像をどんなムービーファイルで何のメディアを選択するかである。

当初はPC再生が主とのことからDVDにMpeg、いうなれば普通のDVDを予定していた。

しかし、フルスクリーン再生の映像をプロジェクターで大きく投影してみるとDVDでは画質に問題がありとなってしまった。

 

そこでWMVにエンコードしてみた。

WMVファイルプロフィールは、ビットレート:1,128kb/s、

フレームレート:29.97f/s、出力サイズ:320×240pixel

WMVのコーディックは優れているためか、DVDより粗さは低減された。

 

クライアントはシンガポールにとどまらず、中国やヨーロッパでの映像使用を予定している。

そうなると地域ごとに異なるTV方式に合わせているより、

PC再生に特化して高精細な映像を用意する方が現実的な選択となったのだ。

 

PCではもとよりTV方式という概念が無い。

それは経済のグローバリゼーションに合致している。

映像を見るのはTVからPCへ。それは一層加速するように思える。

1711月

マラソンランナー高橋尚子さん

「何のために走るのか」その答えが気になる。
11月19日の東京国際女子マラソンに注目。

先月のテレビ番組でアメリカで高地トレーニングをする高橋尚子さんを紹介していた。

高橋さんは「レースに勝つとか負けるとか以外の何か他のもののために走る、と思うようになってきた。」と話していた。

 

その答えが気になる。今月の東京国際女子マラソンで答えが聞けるのか。

シドニー・オリンピック、高橋尚子選手の金メダルは日本中を興奮させた。

しかし、その後のアテネ・オリンピック、満を持して臨んだ選考レースの東京国際女子マラソンでラストに失速、

金メダリストは連続出場を果たせなかった。

 

しかしあきらめなかった。チームQを結成、自分の足で新たな歩みを踏み出す。

北京・オリンピックに照準を合わせた彼女は過酷なトレーニングを続ける。

天国と地獄を経験した日本陸上女子、最初の金メダリストの挑戦が気になる。

 

高橋さんは一体何のために走るのか。その答えは・・・。

<この内容は11月19日の東京国際女子マラソン・レース前に記しました>

0211月

連載中の日経「私の履歴書」で感じた最高のコンテンツ

日経朝刊の「私の履歴書」、月毎でお一人毎月1日には誰が執筆するのかいつも注目している。

11月からは味の素会長 江頭邦雄氏。

中で大変共感した一節があった。それは筆者が進路に迷った時に巡り会い、

その後の生き方に大きな影響を貰ったとふり返る「私の履歴書」、その存在の今日的意味である。

 

江頭氏が現在、その時巡り会った単行本化された「私の履歴書」を紙上で執筆している因果も面白いが、

これからどういう生き方をすればいいのか思い悩んでいる時に「私の履歴書」に掲載されたリアルな生き様から触発され、

道が開けたと感じさせた事だ。

生きる上で生々しい他者の生き方こそ最高のコンテンツなんだと日頃考えていたので、

なんだかワクワクしてきてしまったのだ。

 

今、時代は急変し、一人ひとりが自分を真剣に見つめ、生き方を考える、

これまでになかった広い意味でのクリエイティビティが必要になっていると思う。

一人ひとりにとっての良いを見つけていくこと、これは大変なこと、簡単には行かないだろう。

自ずと自分の感覚に近い、これって良いなという例が必要になる。

 

仕事柄求められるものをコンテンツとして発信し、それを生業とすることが理想とずーと考えてきた。

普通の人の一つ一つの決断や生き方が、今を生きる他者の力になる、

そんなコンテンツ。リアルな他者の生き方・考え方をそれを求める人へ感動というスパイスを利かせて提供する、

それが見当違いではないと江頭氏の文章から力を戴きました。

2610月

開放感のあるスタジオ探し

普通の白ホリゾント・スタジオではなく、開放感のあるスタジオを探さなければならない事態発生!

果たして見つけられるのか!

 

とあるDVDの制作、打ち合わせの中で浮上してきたのは

「開放感のあるスタジオで撮影する」という監修者の要望。

白ホリゾント型のスタジオ収録で予定されていた当初の制作費では正直不可能。

そこで交渉を行い、なんとかハウス風スタジオで収録が出きるところまで予算を戴けた。

しかし、予定される収録内容と収録時間で収められるかはスタジオのつくりとその費用にかかっている。

 

こうなるとスタジオ選定があらゆるファクターに影響するので、

Pである私自身がスタジオを探して決めなくてはいけない。

スタッフの持っていたコマーシャルフォト別冊スタジオ特集をそれこそなめるように調べ、ウェブで下調べを行う。

 

しかし、いけそうなところは考えている金額のほぼ倍!

「開放感があると言うことは天井が高い、天井が高いと料金も高い」、

調べるうちにそんな法則らしきものが明らかになるのだが、候補がやっと5つほど出てきた。

早速ロケハンしたところ・・・

なんと全滅。

 

NGの理由は音声同録が出来ない、空調能力不足など、金額でお得なところにはそれなりの理由があるもので・・・。

しかし、NGになったあるスタジオの同一経営でいけるところがあったのです。

ここ(レガート)です。良かったら参考にしてください。http://studioleaf.net

 

ちなみに最終的決め手になったのは記念キャンペーンの10%割引でした。

それを見落としていて候補に入れなかったのですが、とりあえず良かった、良かった。

長時間(今回は14H)使用する場合にはその差10%は大きいです!

2010月

makes’ 海外ロケリポート vol.1〜ロケハン

シンガポール ロケハン・撮影で南アジア数カ国でチーム編成。

はらはら・どきどき。

 

9月にシンガポールでの撮影を行うことになり、ロケハン・打ち合わせに赴く事になった。

海外撮影では北米、ヨーロッパの経験はあったが、南アジアは初めてである。

調べてみるとシンガポールへはタイ、マレーシア、インドネシアといった隣国から

コーディネーターや撮影チームを手配するのが多いようで、

シンガポール国内での手配は難しそうだと分かった。

 

色々な理由でコーディネーターはマレーシアから、車輌・ドライバーはシンガポールで、

演出と撮影チームは日本からとなり、まずロケハンを行った。
コーディネーターはマレーシア・クアラルンプールの中川俊彦さん

テレビ番組のお仕事を始めご経験豊かなことから映像の狙いやスタッフの希望を良くくみ取ってくださり、

「お任せできる」と安心した。

車輌であるメルセデスバンを運転するのはドライバーのJimmyさん。

酷暑のシンガポールで車後部のエアコンが故障するというアクシデントもあったが、

代車を出してもらう間に修理するというタフで素早い対応で乗り越え、

きっちり時間通りに予定をこなすことが出来た。

 

海外の方と仕事をする際に感じるのは、「契約」が根幹にあること。

日本人にありがちな時間超過でも何とか見過ごしてもらう、条件が変わっても見過ごしてもらう、が通用しにくい(しない)事だ。

だからポジティブな仕事への取組と文化が異なる日本人の要望に応えようとしてくれる姿勢が必須になると思っていた。

しかし、今回、失敗は許されない状況でもあるので、私たちの口、代弁者となっていただくコーディネーターには日本人の中川さんを選んだ。

いや、日本人だけという条件では決して無く、問い合わせへの対応や人となりを失礼ではあるが見させていただいての判断をした。

 

特に映像では言わんとすることが、正確に伝わり、イメージを共有しあう事が欠かせない、と思う。

皆さんも何かの機会があればアローマンの中川俊彦さんにご相談してみると良いと思います。

これがアローマンのURLです。

http://www.arrowman.com.my

1510月

ミニカー専門メーカー、富山 タケオカ自動車

お年寄りや障害者の不可欠な移動手段としてミニカーが重宝されている。

ニッチなマーケットに受け入れられる、という企業の生き方。

 

先日NHKでミニカー専門メーカー富山 タケオカ自動車が紹介され、偶然番組を見た。

ミニカー、と聞いてもピンと来なかったのだが、取り上げられていたのは原付免許で運転できる一人乗りの4輪自動車なのだった。

ミニカーは原動機付3,4輪自転車というカテゴリーで動力は電気、つまり電気自動車だ。

ユーザーには高齢者、車椅子を手放せない方がいてミニカーは生活に欠かせない足になっていた。

 

中でも深く頷いてしまったのは、筋力がどんどん低下する障害を持つ方の場合、

車椅子のまま乗れ運転できるもの、握力が弱いためにステアリングの振動がほとんどないことが必須条件になっており、

ミニカーが唯一条件を満たすものという点である。

この方の場合、自力で食料などの生活必需品を手に入れるためにはタケオカ自動車のミニカーが唯一の屋外の移動手段なのだ。

 

社長さんは自らミニカーの設計、製造、販売、保守を行う。ご高齢だが車づくりへの情熱でお若く見えた。

長年のユーザーが持ち込んだ傷んだミニカーを愛おしむように手を入れ修理する、これが一番と天井の内装材を足踏みして接着する、新車の開発

にあたり図面を描く、ご自分が良いと思った方法で車を生み出しているのであった。

そして作り出した車の他にはない特徴・機能を頼りにするユーザーがいる。

 

作り手と買い手、生産者と利用者の理想的な関係を見たような気がする。

私たちもこんなものづくりができると幸せだと思う。

タケオカ自動車のウェブサイトを見ると欲しいなあ、と思う2人乗りの車があった。

http://www.takeoka-m.co.jp/