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2010年06月 アーカイブ

2010年06月07日

企業の映像制作「第17回 ナレーションを使わない」

第17回 テロップでナレーションを代替する

今回はテロップでナレーションを代替する方法について。

以前にあった事例ですが、どうしてもナレーションを使いたくない、テロップで表現したいというケースがありました。

ここで「これです」と実物をお見せできないので、架空の展開案を用意しました。
上がナレーションを使う場合、下がテロップで置き換えた場合です。

ナレーションを使う場合には、ナレーションに沿った映像をあてます。

テロップで代替する時は、該当カットの前にテロップを多少表現を変えて置きます。

尺(時間)はテロップを差し込む分長くなりますが、効果的な選曲を行うことで、荘厳な雰囲気が出て、ゆったりと見せたい場合には効果的だと思います。

会場の都合で音を出すことができなかったり、聞き取ることが期待できない環境ではナレーションを使わない方法は有利で、使い勝手が高いです。

またウェブの場合でも、音を使わずに表現したい動画などでもアリです。

更にナレーション関連費用(ナレーター、録音、整音)が掛からないので、費用面でのアドバンテージがあります。但し、映像だけで「読ませる」ので、編集確認(すり合わせ)の為の作業量は増えると考えるべきです。

手持ちの画像だけで構築できるので、映像素材が無い場合でも作品を作ることが可能な方法だと思います。

以上、実際のケースからお薦めできるノウハウでした。

「こんな場合はどうか」というご相談があればお気軽にお問い合わせください。

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2010年06月08日

Q: 映像制作の見積金額は何故開きが大きいのでしょうか

映像制作には構成、演出、美術、撮影、出演、編集、選曲などの様々な要素があり、それぞれの要不要、その程度と量に幅があります。
見積りでは想定する企画に沿って要素毎に妥当(必要)と思われる程度、量を仮置きし、数値化します。この時
の仮置きの幅が積み重なって大きな開きとなります。

大変大雑把ですが以下のような感じになります。

1、制作に関わるスタッフ(演出、技術など)の適任者(社)候補出し(内容による適合性判断)と制作拘束期間、日数の見越し

*関わる人数必要日数の見越し次第で幅が大きい

2、撮影・編集フォーマット(SDかHDかあるいはHDVとSDの組み合わせか)とその作業量(撮影日数、編集日数)の見越し

適当と思われるフォーマット、日数、時間の見越し次第で幅が大きい

3、出演関係、美術関係、ナレーション、音源それぞれの適任者(社)見越し

適当と思われるレベル、作業量の見越し次第で幅が大きい

決していい加減な数字を算出しているわけではなく、目的を達成するための的確な表現方法を考えながら、如何に効率良い制作方法を取れるかを多くの組み合わせから選び取っています(少なくとも当社では)。しかし傾向として隙の無いような手段を選択するので金額的には膨らむのは否定しませんし、見積金額に開きが出るのはオーダーメイド故、当然かも知れません。

例えば定型の印刷物(封筒や名刺)なら大きな違いは無いですが、変形サイズ、特殊な用紙や色を望めば驚くような開きが出てくる、それが幾層にも重なっているという事かもしれません。

ここからは蛇足かもしれませんが、ご参考にしてください。

現実的な対応方法として、企画案と見積案の提示後具体的なお話が出来るようなら、色々とニュアンスや考え方を摺り合わせて2回目の提案を設けることも有効と思います。1回だけで判断するより発注者には有利な結果が得られる可能性が高まると考えます。

もっと言えば依頼をするのは金額ありきで現実的な内容を望むのか、それとも金額は措いてベストな企画を望むのかを分けて考える必要があるのかもしれません。一度に金額条件と企画内容で最高のものが出てくるとお考えにならず、何回かすり合せてみよう、という臨み方が良いのではないでしょうか。

 

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2010年06月09日

Q: DVDのコピーとプレスはどこが違うのか

まず記録する方法とメディアの規格が異なります。
コピーではDVD-Rにレーザー光を照射してデータを記録します。古い機種や相性の悪いDVD Video Playerでは認識せず、再生できない場合があります。最近、超低価格のDVD-Rが出回っており、画質に期待できない、ノイズが出る場合もあります。
プレスではDVD-ROMに物理データを記録します。こちらはメディア自体が物理データとなっているので認識されない、再生できない事はありません。

次に製造ですが、プレスはプレスラインを持つ工場で行います。基本的な目安として1,000枚以上が作業対象です。また工場は国内、海外があり低単価でも信頼性が高いということから海外工場に依頼するケースが多いようです。

コピーはPCソフトやデュプリケータで行うなど小ロットに適しています。数百枚の場合は基本的にコピーとなりますが、1,000枚を下回る場合でも総額がさほど変わらなければプレスを選択するほうが得策かもしれません。

最近依頼の多いコピーガードですが、コピーでは制御信号を入れたり、専用のディスクを使うので通常のコピー費用に加算されます。プレスの場合はプレスマスターであるスタンパーの制作を依頼する場合はスタンパー費用に含まれる場合が一般的です。マスターをDVD-Rで入れる場合はCSSという制御信号を入れる費用が掛かります。

このほかにもオーサリング(DVDメニューやチャプター、再生地域設定などのDVD編集)、マスター制作、ジャケットデザインと印刷、レーベルデザインと印字、ケースと包装という作業項目がありますが別の機会にご説明します。

 

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Q: 展示会用のDVDビデオは幾らくらいから作れますか

まず映像制作と複製(プレス)に分け、映像制作についてご案内します。

どのようなものをお作りになりたいか、使える既存素材の有無にも依りますが必要最低限の作業費用という前提で以下の想定条件と想定金額を参考にしてください。

<想定条件>
1、尺(作品時間):展示会用途なのでじっくり紹介するのではなく、
短時間で特徴紹介、アテンションに留める事を想定、1分~2分程度
2、素材:手持ちのものを使用
3、ナレーション:使わずにテロップで表現する *展開概要はこちらを参考にしてください

4、音源:著作権フリーから選曲

<想定金額(税抜き、円)>
1、構成:10,000~30,000
2、ディレクション:25,000~75,000
3、編集機器使用料:10,000~30,000
4、選曲:5,000~15,000
5、見本DVD-R出力:3,000(1枚)
6、管理費:5,300~15,300
合計:58,300~168,300(税抜き、円、地方交通宿泊実費別途)

承認をいただくために要する作業の回数、日数とボリュームで幅が出ます。上記金額想定はそれぞれの項目で1回,2回,3回という作業の幅を設定したものです。経験上最小限で済むことは稀で、項目にもよりますが抑えても2回というところが一般的と推測します。
これをたたき台に具体的なすり合わせの後、制作物の概要を決め見積もりを算出、諾否の判断をいただければと思います。

 

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Q: ウェブサイトの新規制作ではなく更新作業は依頼可能ですか

はい、可能です。
但し画像などで元のファイルが無い場合はフォントを合致させられない等、きちんとした更新が出来ない場合があります。
また既存サイトのタグが酷い状態である、或いは混乱していて更新作業で発生する不都合箇所の改善を行うより新規制作のほうが適切な場合には要ご相談とさせてください。

 

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Q: 日本語DVDから外国語版を作りたい、原稿を用意すればテロップとナレーション入れてくれますか

基本的に可能ですが、以下の事をご留意ください。

1)テロップとナレーション量
該当カットとシーンにテロップとナレーションが収まる必要があります。
テロップなら日本語表記を翻訳した場合、紹介しているカットに収まる量になるか。
文字数が増えて紹介したい画面を覆ってしまったり、文字が小さくなって判読できないような場合は翻訳表記の方法を変える必要があります。
ナレーションなら紹介部分の尺に収まるかどうか。
早口で紹介するにも限度があります。収まりそうに無ければナレーション表現を変える必要があります。
映像の尺を伸ばす方法も取れますが、フィックス(止めて)伸ばすことになりますので、そのカットが静止画であれば可能、動画なら不自然なものになります。
以上のようにご用意いただく原稿が上記の要件に叶うかどうかが作業上のポイントになります。
尺や文字数の調整を当方で行う場合、翻訳脚色費用が発生することをご留意ください。

2)音声
通常完成したものはナレーションと音楽がミックスされていますので、翻訳言語を使い、既存の音楽だけを抜き出して使うことは出来ません。
音楽を新たに付け直すか音楽を入れないという選択になります。

3)日本語テロップ
日本語版に入っているテロップの上に翻訳テロップを載せる事になると思いますが、マットで隠した上に翻訳言語を載せるので既存テロップの入り方によっては違和感が出る場合があります。

4)使用地域(国)
DVD Video playerを使って海外で使用する場合は、当該地域や国で生産される機器で再生するためにDVDにリージョンコードという国や地域の識別信号を入れる必要があります。識別信号を入れるためにオーサリング作業が必要なので、当方で行う場合にはその費用をお考えください。
PC再生専用ならこのリージョンコードは不要です。

5)著作権
日本国内のみ許可されたライブラリーの使用など、日本語版を改作して使用する場合の権利関係に問題ないことをご確認の上進行をお願いします。

 

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