企業の映像制作「第16回 不可避な音声」
第16回 クリアな音声が欠かせない
今回はどんな条件でも欠かせないクリアな音声について。
テレビでもPCでも聞き取りづらいことってありませんか。
近頃のテレビではテロップフォローされることが多いので聞き取りづらくても分かりますが、何を言っているのか聞き取れなかったりするといらいらさせられたり、見る気が失せてしまいます。
音声では3つの要素があります。
1)喋る人の滑舌と声量
滑舌は致し方ないとしても声自体のボリュームは要注意です。声量の異なる複数の人が喋ると録音レベルが適正でも声量の少ない人の声は結果、聞き取りづらくなります。
2)収録方法
会場でマイクを使う場合には音声ラインから収録、ピンマイクを発言者に付ける、ガンマイクを発言者に振る。いづれの場合も録音レベルを適正に収録する。
3)整音、ミックス
収録時の音声、ナレーション、選曲、効果音などの複数音声を(ステレオの場合L+Rの2本)限られたラインにレベルを調整して収めます。この時、ナレーションが立って聞こえるようにメリハリを付けたり、使用状況に叶った(再生環境に合う)ミックスが行われます。
以上のセオリーなんですが、費用面で一部の作業ができない場合があります。しかし、2)の適正な収録だけは避けられません。家庭用ビデオカメラのカメラマイクだけで収録した音声のような聞き取りにくい状態では余程良い条件で収録が臨めなければ態勢を整えるべきです。
先日、諸事情から諭吉さん10人で講演記録と編集をする事になりました。
音声マンを入れる余裕は無いのですが、生命線の音声がきちんと収録できなければ見る方をいらいらさせたり、見る気を失わせてしまう可能性があります。
やるからには最低限の事はしようと考え収録は予算以上の対応をしました。予算どおりの対応では何か不測に事態が起きれば、全て台無しの可能性があります。
PC再生、特にストリーミング再生では音声がポイントです。
クリアな音声は何かを伝える場合、不可避だと思います。