企業の映像制作「第14回 変化する依頼内容」
第14回 変化する依頼内容
今回は最近の変わりゆく企業の依頼内容とその理由について。
お客様からご依頼戴く制作内容が変わってきている。
2008年以降、印刷用や社内の記録画像といった既存素材を使った映像制作(編集)が増えてきていると思う。
それまでは無かったというわけではないが、一部に使用する程度だったものが、全てを印刷物や社内の既存素材で構成、目的に沿った仕上げで、という依頼内容だ。
対応としては、パワーポイント的な表現にならないように少しでも映像的な見え方になるように工夫している。
またコストも抑えたご要望になるため、撮影がない分の不足する要素を補う工夫~山場をつくりにくいのでメリハリ付け、動く背景素材をさりげなく入れる等~はするのだが静止画だけなので編集はちょっと時間がかかる。
また音楽・効果音、音声のジングルで補うという見せ方の工夫も必要で、補う工夫をすることで違和感無く見られるように注意している。
既存素材を使った映像制作。全てを印刷物や社内の既存素材で。
これには予算的に厳しいという理由もあると思うが、もう一つの理由としてどんな画面で作られるのかが事前に分かるのでつくりやすい、という事情があるのではないかと感じている。
一般的に映像は完成して初めて全貌が分かるというやっかいな部分がある。
企画やシナリオから制作する従来の一般的な場合、「どんな場面が重なっていくのか」が見えにくい為に敬遠されるのではないか。併せて予算が少ない事もあって「既存素材でつくる」という現象が増えているではないか。
もっと言えば余計な装飾を排して核心だけをストレートに表現して、という声なき声がご依頼企業にあるのではないか、とも感じている。
余計な装飾を施すつもりは無いが、見やすく印象には残したい。
与えられた条件(素材)で少しでも良いものを、と通常より注意して制作するのが基本対応になっている。
(静止画だけでつくるのって結構難しいんです)