企業の映像制作「第9回 分かりやすさの試験」
第9回 事前に分かりやすいかどうかを試すには
映像は出来上がってみないとその善し悪しが分からないものです。
シナリオの流れ、画面、ナレーション、音楽、テロップ、CG・・・。
そうした多くの要素が組み合わされているので、完成試写で判断をすることになります。
しかしその段階ではちょっとしたナレーション修正なら可能ですが、大きな要素の欠落を補うことは困難になります。
そこで作ろうとしているものが要件を満たしているかどうかを試す方法があります。
それはシナリオ案を音読することです。
出来るだけ視聴対象に近い方、それも全く内容を知らせていない方にシナリオを読んで聞いてもらい、意見を聞いてみること。
インタビューや生の声が多いもの、イメージものといった展開内容では難しいですがナレーション主体の展開では有効だと思います。
映像が無いので100%は無理ですが、話しの流れや大きな構成要素の確認をするには試してみて無駄は無いでしょう。
どうしてもシナリオは目で追ってチェックをしがちで、声に出して読む事は少ないのではないでしょうか。
読んでみると難しい言葉を使っている事や話しの流れに無理がある事が分かるかもしれません。
極めて当たり前ですが、シナリオは黙読するものではなく声に出して読むもの。
分かりやすいとは耳で聞いておおよそが分かるものだと思います。