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企業の映像制作「第3回 映像の組み立て」

第3回 映像の組み立て 〜映像化で注意すること〜

今回は構成案をつくる際に注意している事について。
制作する内容はその用途や条件によりまちまちですので、いつも心掛けている原則的な考え方や進め方についてご紹介します。

1、構成要素
まず制作する目的を達成するために最大の効果を発揮できる手段として、映像の力を活かせる組み立て方〜軸は何か、必要な要素は何か〜を考えます。

その時に必ず想像するようにしている事があります。
それは視聴対象者がどう感じるのかを想像する事です。
業種や職種、性、年齢、新規客か既存客か、商品知識の有無、 などの条件に沿って視聴対象者になりきるようにします。
映像で紹介される商品やサービスを使う方の立場になって、自分で想定した映像イメージ(ないし
はストーリー)を違う自分(視聴対象者)がどう感じるのかをイメージ
します。
映像イメージ(ないしはストーリー)が浮かばない場合には、使う方の立場 から知りたい事を考えていきます。

そうは言っても特殊な対象の場合には思い浮かばない事もまちまちです。
その時はどうするのかと言いますと・・・本を読むかネットで調べます。
その世界の仕事とか携 わっている仕事で何を考えているのか、どんな日常なのか、などが書かれた本を読み、情報を探します。
これは結構有効です。(しかし、子供にだけはなりきれませんね)

当然一般的かつ表層的なものなので「なりきる」という言い方はオーバーかもしれません。
しかし、こういうアプローチを始めてからは大きく外した事はありません。
(稀に参考にした情報に偏りがあって、過剰な思考をしてしまう危険性はありました)


2、流れ

次にどういう映像の流れに置くのかを大まかに決めていきます。
映像の流れに置くというのは、展開するベースを何にするかです。
ナレーション進行 か、進行役(実写顔出し、CGキャラクターなど)を置くのか、それともそのどちらでもないか、どちらもか。
ここは次の要素との兼ね合いで調整していきます。
またこの辺りから最近注意しているが、再生環境です。
再生環境に相応しくない要素はこの辺りで除くようにします。
あとあと齟齬をきたさないためにも大切だと思います。
(再生環境については 企業の映像制作「第2回 再生環境」をご参照下さい)


3、条件内で設定

そして以下の点を条件の中で設定していきます。

  1. 撮影日数や撮影場所の大まかな条件
  2. イメージCGやフリップ類などのつくりもの
  3. 出演
  4. 演出がらみの特殊要素:音楽を全面に打ち出す、特殊なスタジオ撮影が欠かせないなど


4、点検

最後に映像で表現するのに一番良いオプションになっているのかを見直します。
一番良いオプションというのは、映像的に弱くないか、という事です。
企業映像の場合、どうしても説明をするために映像的には厳しい要素が出てくるため、他の方法を採れないか発注先様とご相談します。(これを真っ先に行う場合もありますが)
この時、最初の「視聴対象者がどう感じるのか」と併せて以下の要素から再点検しま す。

  • 訴求内容:訴求したい点がぶれていないか
  • 使う状況:集合か個別か、強制力の有無、プッシュかプルか(視聴請求の有無)
  • 再生方法:DVD Video playerとTV monitor、PC、Web-site
  • 役割範囲:映像がカバーする始点と終点(=責任範囲)
  • 棲み分け:紙、イベントなど他手段、PCによる説明
  • 更新頻度:変更の有無とその時期目安・頻度
  • 使用期間:いつまで使うものか これらは構成案をつくる前提条件になっており、変更もありが
    ちなため注意する必要 があります


以上大まかなところをご紹介しました。
企業の映像ツール制作で参考にしていただければ幸いです。

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